メタ・プラットフォームズは、株主に対して保有1株ごとに議決権のないクラスC株を1株付与する。新たな株式クラスにより、議決権を希釈せずに資金調達を可能にする株式をメタが確保する。
本計画は、フリーキャッシュフローがマイナス21億2000万ドルとなった第3四半期決算とともに示された。349億1000万ドルの設備投資は、同社の事業から生み出されたキャッシュを上回った。
収入を上回る支出規模
独立取締役による特別委員会が、新株発行を勧告した。主な理由は3点ある。
- 資金調達: 新株は資金調達、従業員報酬、潜在的なM&A、その他の企業目的に活用できる。委員会は特に生成AI競争で必要な投資規模に言及した。
- 長期価値: メタ株はIPO以降、1700%超の上昇を記録している。S&P500の上昇率は約495%だった。委員会は今後も長期視点の維持を求めた。
- リーダーシップ: 委員会は、マーク・ザッカーバーグCEOが創業者主導モデルのもとで同社を引き続き率いることを重視した。
第3四半期実績はこの投資の規模を示す。売上高は前年同期比26%増の646億ドル。しかし営業キャッシュフローは327億9000万ドルにとどまり、設備投資に届かなかった。前年同期のフリーキャッシュフローはプラス106億3000万ドルだった。
メタは今年、キャッシュの扱いも変更した。1月から9月までクラスA株の自社株買いを実施しなかった。前年同期は262億5000万ドルを投じていた。一方、長期債で249億1000万ドルを調達した。
それでも、9月30日時点でキャッシュと有価証券は824億5000万ドルに上った。決算発表や8-Kには、クラスC株売却の具体的な計画や時期は示されていない。
メタは、この株式配当が株主の議決権を変更しないと説明する。ただし、ザッカーバーグ氏が自身の議決権を維持できるよう、新株売却数に上限を設ける別契約も存在する。
ザッカーバーグ氏新株にかかる制約
ザッカーバーグ氏は10月20日、創業者アラインメント合意(Founder Alignment Agreement)へ署名した。8-K提出書類で示された。ザッカーバーグ氏と特定の許可譲受人が受領するクラスC株のうち、自由に売却できるのは20%に限られる。
残る80%の売却には、原則として同数の議決権付株式の売却や転換が必要となる。配当株の2.5%は同氏が常勤役員にとどまる間、四半期ごとに売却制限が解除される。
さらに、ザッカーバーグ氏は自身がCEOを務める間、カリフォルニア州もしくはメタ本社の所在する地に8年間居住することも誓約。予見できない重大事には例外を認めている。
また、メタはクラスA株自社株買いと同数以上のクラスC株も買い戻すよう最善を尽くす。こうした新株売却制限や自社株買いルールは新株発行後に適用される。
議決権なし株、1月導入 グーグルに先例も
新たな株式クラスは2027年1月19日に発効予定。基準日や支払い日は取締役会が未決定だが、支払いは5営業日以内とされる。
配当支払い後、メタのクラスA株は2対1の株式分割のような取引となる見込み。グーグルも2014年に既存株主へ議決権なしのクラスC株を配布した。
初日の昼取引で、グーグルのクラスC株は579.38ドル、議決権付クラスA株は579.74ドルだった。メタ株主は1月以降、同様の比較を体験することになる。
メタ株は時間外取引で2.17%上昇し、10月21日終値から712.65ドルとなった。第4四半期の売上高見通しは730億ドルから760億ドルとした。
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