ゲームストップ株は月曜日に約4%上昇した。同社は、株式数の増加を止めるために3億5840万ドルを現金で支払った。
この支払により、新たに発行される株式数はおよそ5550万株で凍結された。これはゲームストップの発行済株式4億4870万株のおよそ12%に相当する。
希薄化修正でゲームストップ株が上昇した理由
8月3日、ゲームストップは14億ドル相当のゼロクーポン転換社債を株式と交換することで合意した。同社は株式を引き渡し、金銭の支払いは行わなかった。
ポイントは価格設定にあった。株式数はGMEの35営業日平均株価に依存していた。株価が下がると発行株数が増える仕組みだった。
トレーダーはこの仕組みにすぐ気付き、GMEは当日12.25%急落し19.06ドルまで下落した。7月31日終値21.72ドルから大幅に下げた。
ゲームストップはこの仕組みの残りも打ち切った。社債保有者は取引額の73%を株式、27%を現金で受け取る。これ以上の株式発行は行われない。
書類に埋もれた警告
月曜日の修正発表には、8月3日のリリースにはなかった条項が追加された。
「ゲームストップは、参加する社債保有者が、普通株式の売買や、ポジション調整のためのデリバティブ取引の締結・解消などを行う可能性があると予想している。特に、空売りポジションの解消に向けた普通株式の買い戻しを含む」と書類で言及した。
最後の5語は重要だ。転換社債投資家は通常、リスクヘッジのため株式を空売りする。発行株数の凍結と現金支払いは、こうしたヘッジを過大または過小にするリスクがある。
ゲームストップは取引の決済期日も20日前倒しし、9月3日ごろまでに設定した。このため解消に向けた時間が短縮された。
修正でも解決しない課題
この取引で消える債務は全体の約3分の1だけだ。当初の42億ドルの転換社債残高のうち、約28億ドルが帳簿上に残る。
現金も減少した。保有現金は約50億600万ドルまで減少した。直近の86億9400万ドルからの減少要因は、主にゲームストップがeBay買収案を4340万株のeBay株式に転換したため。
四半期自体の決算はやや好転した。売上高は9億7220万ドルから7億8000万〜8億ドルに減少したが、営業利益率は6.8%から約20%にまで上昇した。ゲームストップのビットコイン保有などで7500万ドルの損失が出た後でも、この改善がみられた。
GMEは18.65ドルで、7月31日終値から14%安い水準で取引されている。希薄化リスクはなくなったが、他のリスクは残る。









