過去1週間の値下がりやロスカットにもかかわらず、ビットコインは50週移動平均線の分析から強気相場入りしたとみられる。
BloFinリサーチの分析によれば、ビットコインの従来型4年周期のブーム&バスト(拡大と収縮)サイクルは徐々に弱まりつつある。今後は上昇局面での上昇幅が縮小し、その後の下落期間も短く穏やかになる可能性がある。
ビットコインの弱気相場はすでに終了した可能性
最も強い根拠は、ビットコインが50週移動平均線を回復した点にある。このテクニカル指標は、2015年、2019年、2023年にも強気相場への転換を示していた。
ビットコインは9月に78,800ドル付近でこの水準を上回った。その後、10月初旬には86,000ドルを超えて推移した。
一方、ビットコインのMVRVレシオ(時価総額を過去1年間の平均購入価格で割った指標)は年平均を上回った。
10月11日時点でMVRVは1.54付近と、365日平均の1.44を上回っている。これにより、直近の売りがあっても長期リカバリーが続いていることを示唆する。
ビットコインの市場の強さが改善していることを意味し、これはこれまでの強気相場初期にも見られたシグナルである。
ビットコインの過去の暴落幅は縮小傾向
BloFinの最も注目すべき発見は、ビットコインの相場サイクルの下落幅が縮小していることである。
ビットコインは2025年10月の高値124,824ドルから、2026年6月の58,525ドルまでおよそ53%下落した。
これまでの弱気相場は、これ以上に下落幅が大きかった。
| 弱気相場 | 高値からの下落率 |
| 2013~2015年 | 84.5% |
| 2017~2018年 | 83.8% |
| 2021~2022年 | 76.7% |
| 2025~2026年 | 53% |
また強気相場の上昇幅も縮小傾向にある。最初期のサイクルでは底値から高値まで約530倍だったが、直近のサイクルでは8倍程度にとどまっている。
もし6月が底値であれば、最新の弱気相場は約8カ月間で終了し、過去の12~13カ月よりも短期化した。
機関投資家がビットコインのサイクルを変えている
BloFinリサーチは、こうした変化の大部分を長期保有者(ロングタームホルダー)の増加がもたらしていると分析する。9月時点で約1,664万BTC、流通量の83%が155日以上動いていなかった。
一方、米国現物ビットコインETFは10月2日時点で約130万BTCを保有していた。上場企業はさらに129万BTCを保有している。
ETFと企業の財務が保有するビットコインは、流通総量の約13%を占める。
ただし、先週のETFからの6億7900万ドルの資金流出が示す通り、市場不安時には機関投資家の需要が大きく減少する局面もあり得る。
ビットコインの新たな強気相場の行方は
ビットコインは10月11日時点で8万3,000ドル付近を推移し、9月の移動平均線ブレイク水準や6月の安値を大きく上回る水準にある。
4年周期も依然として明確であり、ビットコインは2024年4月の半減期から約18カ月後にピークを迎えた。これは過去パターンと一致する。
トレーダーにとって、現在の50週移動平均線を明確に下回れば強気シグナルは弱まる。58,525ドルを割り込めば、今回サイクルの底値説が崩れることとなる。
現時点でビットコインは長期回復基調を維持している。ただしETFからの資金流出が示す通り、より安定した市場への転換期でも依然急な調整を挟みうる局面が続く見通しである。









