暗号資産市場でイーサリアム(ETH)への強気姿勢が急速に強まっている。一方、米ウォール街の投資家は現物ETF(上場投資信託)から資金を引き揚げ続けており、流出額は数億ドル規模に達している。
対照的に、ビットコイン(BTC)とXRPには弱気心理が広がっている。市場アナリストは、こうした悲観的な投資家心理が両銘柄の相場反転につながる可能性を指摘している。
Santimentによると、イーサリアムは現在、弱気コメント1件に対し強気なコメントが2.05件投稿されている。米国のイーサリアムETFは10営業日連続で資金流出が続く。
ビットコインとXRPのトレーダーが恐れる理由
SantimentはX、Reddit、Telegram上の肯定的・否定的コメントを追跡している。スコアが1を上回れば、強気なコメントが弱気コメントを上回ることを意味する。
ビットコインのスコアは0.82まで低下した。8万7000ドル突破に複数回失敗し、8万1000ドル付近まで値下がりしたためだ。一方、レバレッジをかけた強気トレーダーは1日で6億8856万ドルを失った。
XRPも同様に不人気だ。センチメントスコアは0.92で、この1週間で9%超下落した。トークン価格も1.40ドル突破に苦戦している。
このセンチメントの転換は急速だった。今月初めには、イーサリアムとXRPは不人気で、ビットコインへの楽観論が優勢だった。
「イーサリアムは突如『群衆の本命』となった。一方、ビットコインは逆の展開。XRPもFUDが深刻だ」とSantimentアナリストは指摘する。
イーサリアムETFの780億ドル警告
イーサリアムが強気な話題を独占する一方、ETF投資家は資金を引き揚げている。
SoSoValueによると、10月12日にイーサリアムETFはさらに8540万ドル流出。9月29日以降の流出額は780億ドルを突破した。
ビットコインETFも同日に6540万ドル流出した。XRP ETFの純流入出額はゼロで、総資産額は15億5000万ドルとなった。
Santimentは、このセンチメントの違いが今後の市場回復局面で重要となり得ると見ている。
「逆張り的には、回復局面でイーサリアムの熱狂よりビットコインやXRPの不安心理の方が健全だ」とアナリストは記している。
論点は明快だ。トレーダーの強気が強すぎると、上昇余地がすでに価格に織り込まれている可能性がある。恐怖が広まっている時ほど、センチメント改善余地が大きくなる。
現時点でイーサリアムの人気は試練を迎えている。投資需要がどれだけ本物の盛り上がりに追いつくかが問われる。









