FCバルセロナは今週、ファンが参加することで検証可能な認証を獲得できるカルダノ基盤のデジタルプラットフォーム「Barça Fan Lab(バルサ ファンラボ)」を公開した。
本プロジェクトは技術パートナーのアンダミオと共同で開発した。数百万人規模のファンとクラブの関わり方を変革する狙い。
Barça Fan Labのファン向け具体的サービス
ファンはクラブの既存デジタルIDシステム「BarçaID」を通じて本プラットフォームにアクセスする。サインイン時には自動的に個人専用のカルダノウォレットがプロフィールと紐付けられ、取得した認証が保存される仕組み。
このプログラムは4つの領域で構成される:
- 1つ目はクラブの歴史と価値観を中心に展開
- 2つ目はサステナビリティやインクルージョンのテーマを扱う
- 3つ目は物理的なファンコミュニティとデジタルでの参加を橋渡しする
- 4つ目はコレクティブルやロイヤルティシステムなどのWeb3アプリを探るものだが、クラブはこれらが現時点で実装確定の機能ではなく実験段階にある点を強調した
注目すべきは、カルダノのコミュニティ助成金プログラムCatalyst Fund 13が本プロジェクトの資金提供に一役買ったことだ。この資金調達が、FCバルセロナが他ブロックチェーンではなくカルダノを選択した理由の一端を示す。
FCバルセロナが本プロジェクトでカルダノを選んだ理由
スポーツクラブが暗号資産プロジェクトと提携する事例は近年増加傾向にあるが、こうした施策の成果はまちまちな状況が続く。大手クラブ紐付け型のファントークンも、初期ブームが過ぎると流動性の低下や実利用の乏しさが指摘される場面が多い。
FCバルセロナはこの分野での経験も積んでいる。2025年には、Barça MediaがFutureverseと連携してWeb3ウォレット「Barça.Pass」を立ち上げ、当時すでに1100万超のBarçaIDユーザーにリーチしていた。
カルダノのネイティブトークンADAは、本稿執筆時点で0.2526ドル近辺で推移し、過去24時間で1%上昇している。ただし2021年9月1日に記録した過去最高値3.09ドルから約92%下回る水準。
Barça Fan Labが真にファンエンゲージメントを生むのか、あるいは単なる未活用のデジタルウォレット追加にとどまるのかは、クラブが現時点で未公表の導入数次第といえる。









