Blockstreamのアダム・バックCEOは、ジャスティン・ビーバー氏が所有する130万ドル相当のBored Ape NFTについて、「無価値、もしくはそれ以下」と述べた。一方、同氏はビットコインが同じ運命をたどることはないと強調した。
バック氏は暗号学者であり、同氏の開発したHashcashシステムはビットコインのホワイトペーパーに引用されている。今回、同氏は、約1万6300ドルと試算した暗号資産インフルエンサーに対しコメントした。
ジャスティン・ビーバー氏のBored Ape NFTの現在価値はいくらか
ビーバー氏は、Bored Ape NFT「#3001」を2022年1月に500イーサで購入した。当時の購入額は約130万ドル相当だった。ただしこのNFTには希少な特徴が備わっていなかったため、当時から価格設定を疑問視する声があった。
本日時点で、Bored Ape Yacht Club(BAYC)のフロア価格は約6.25イーサ、1万6600ドル程度となっている。ビーバー氏の購入価格に対し、現状で約99%下落となる。なお、同コレクションのフロア価格は2022年5月に153.7イーサで過去最高値を記録していた。
ビーバー氏の例は特異ではない。NBAのステフィン・カリー選手なども、このブーム期にBored Ape NFTを購入していた。
より広範なNFT市場でも苦戦が続く。6月にはイーサリアム(ETH)が下落したことで、NFTの評価額が過去最低水準に迫った。ナイキも、昨年末にNFTスタジオを閉鎖した。
アダム・バック氏、ビットコインとコレクティブルを区別
バック氏は、「無価値」と一言、価格を訂正した。すると他ユーザーが「むしろマイナスだ」と指摘した。NFT譲渡にはガス代(取引手数料)が発生するため、オーナーが売却する場合、追加負担が必要となる。この点についてバック氏も「技術的には正しい」と同意した。
また他ユーザーが「ビットコインもゼロに向かうのか」と質問したのに対し、バック氏は「ビットコインについての見解ではなく、Bored Ape NFTなどコレクティブルの話だ」と明言した。
バック氏は自身のスタンスを滅多に変えない。8月にはサトシ氏による初期フォーラム投稿がスケーリング問題の決着を示すものではないとの見解を示した。
また、自身の信念を資金でも裏付けてきた。9月にはCapital Bのビットコイントレジャリーへ760万ユーロを投入した。パリ上場の同社は、ビットコインの備蓄を継続している。
それでも、ビーバー氏所有という知名度でBored Ape NFTにプレミアが付加される可能性は残る。そのプレミア分を支払う買い手が現れるかは、また別の問題である。









