マイケル・デル氏は、子どもたちに自身についてではなく、複利や投資について教えるよう保護者に呼びかけた。これは、同氏の財団からの250ドルの入金が全米の何百万人もの子どもたちの口座に振り込まれ始めて数週間後のこと。
デル氏は、自身の子どもがこの資金を受け取ったと語った父親に返信した。このやりとりは、デル・テクノロジーズ(DELL)の株価が16%上昇し、600ドルに迫った週に行われた。
マイケル・デル氏が保護者に語った複利教育とは
一部の保護者は、子どもたちが250ドルを受け取り、他の保護者にもデル氏の名前やストーリーを子どもに伝えるよう促した。デル氏は木曜日にこれに応じた。
「私のことではなく、投資や複利、資本主義について子どもたちに教えてください」とマイケル・デル氏は返答した。
この資金は、マイケル・デル氏とスーザン・デル氏が2025年12月に表明した62億5000万ドルの寄付に基づく。最大2500万人の子ども1人当たり250ドルを支給する。
資金はトランプ・アカウントという政府支援の投資口座へと振り込まれる。2025年の税制改正で創設され、米国株市場のインデックスを追う低コストファンドで運用される。子どもは18歳になるまで引き出せない。
デル氏の寄付は、2025年より前に生まれた11歳未満で、世帯の中央値年収が15万ドル未満の郵便番号地域の子どもが対象。最初の入金は8月末に口座へ到着した。
ホワイトハウスは別途、富裕層による株式寄付への税優遇も検討している。
デル株が過去最高値、経済学者が恩恵の実態を問う
デル株は木曜日に過去最高値となる588.40ドルで取引を終えた。1日で4.5%高、5営業日で16%の上昇。生成AIサーバー需要が上昇の原動力となった。
TipRanksが追跡する22人のアナリスト中、15人が同株を「買い」と評価し、「売り」はゼロ。12カ月平均目標株価は597.53ドル。
デル氏の発言と同時に、こうした口座が実際に誰の利益となるかについて経済学者からも疑問の声が上がる。ニュースクール大学のダリック・ハミルトン教授は、余裕のある世帯を優遇する仕組みだと指摘する。
「投資手段への平等なアクセスが、資産形成の平等な能力をもたらすとは限らない」とフォーチュン誌はダリック・ハミルトン教授の言葉を報じた。
ハミルトン教授は、米国の長年の教育費積立「529プラン」では、最富裕層10%が全資産の75%超を保有していると指摘。
同教授の試算では、種銭1000ドルの口座は、誰も追加拠出しなければ成人時に約4000ドルへ増加。家族が年5000ドルまで追加拠出できる。









