ブロードコムはAIブームを支える半導体を手掛ける。本日月曜日、同社のホック・タンCEOは、シンガポールの聴衆に対し、AIブームに資金を投じる多くの人々が「自分が何に投資しているのかまったく理解していない」と語った。
ホック・タンCEOによれば、中には「まるでカジノでギャンブルをしているかのように」期待する投資家もいるという。こうした言葉は暗号資産業界でもたびたび聞かれる。
暗号資産が「ギャンブル契約」と呼ばれたのが先
2023年2月、故チャーリー・マンガー前バークシャー・ハサウェイ副会長は、米国に暗号資産の禁止を呼びかけた。同氏は暗号資産を「ほぼ100%胴元に有利なギャンブル契約」と評した。
規制当局はさらに踏み込んだ。2023年、英国の議員らは小口投資家の暗号資産取引について、「金融サービスというよりギャンブルに近い」と指摘した。
欧州中央銀行のファビオ・パネッタ理事は、裏付け資産のないコインを「投資資産に見せかけたギャンブル」と呼んだ。インド準備銀行(中央銀行)のシャクティカンタ・ダス総裁も、暗号資産取引をギャンブルにたとえている。
タンCEOは、損失を出しながら新モデルを開発するAIラボに流れ込む資金を批判した。OpenAIは現状で年間約500億ドルの収入を得ているとブルームバーグは報じている。
タンCEOは、これはビジネスが成立することを示すが、必ずしも利益が出るとは限らないと述べた。同じ数字が先週、OpenAIの収益ギャップ懸念を引き起こした。
そして「アーケード」の話に移った。タンCEOは、企業がAI「トークン」(AIサービスで課金対象となるテキストの単位)に資金を注ぎ込んでいると語った。これは暗号資産のトークンではない。
「子どもの頃ビデオゲームセンターに行って、親からもらった10ドル分のトークンを10分で使い切って何も学ばずに帰る。それが今、企業で起きていることだ」と同氏は付け加えた。
ブロードコムはAI半導体で2,300億ドル見込む
ただし特筆すべきは、タンCEOがブーム終息に賭けていない点だ。昨年9月、ブロードコムは2026年度のAI半導体売上が約580億ドルと予測した。2027年に1,150億ドル、2028年に2,300億ドルに達すると見込んでいる。
需要は今後少なくとも2年は供給を上回ると同氏は述べた。The Standardによると、同じ場に登壇したインテルのリップ・ブー・タンCEOも、ハードウェア不足が2〜3年続くと指摘した。
何が流れを止める可能性があるのか
資金だとホック・タンCEOは語った。半導体やメモリ、電力ではない。
エヌビディアが支援するオーストラリアのデータセンター企業Firmus Gridは、計画していた55億ドルの新規株式公開を中止した。
ブロードコム自体も先週木曜日、OpenAIの収益懸念を受けたAI株売りで株価が4%近く下落した。
本稿執筆時点で株価は寄り付きで2%近く下落し、356.28ドルで取引されている。









