米国の現物ビットコインETFから10月30日に合計6億4333万ドルが流出したことが、SoSoValueのデータで明らかになった。この資金流出は、世界最大の暗号資産取引所バイナンスから約63億ドルがハッキングで流出した翌日に発生した。
これらのファンドは、証券会社の顧客が株式と同じようにビットコイン(BTC)を保有できる仕組み。保有資産は981億400万ドルであり、金曜日の資金流出は4日続いた資金流入を止めた。
最も資金が流出したビットコインETFはどれか
最大規模のブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)が約2億3400万ドルの流出となった。フィデリティ運用ファンドとアーク・インベストがこれに続いた。
投資家が換金すると、大手のトレーディング会社がファンドの保有証券をビットコインや現金と交換する。いずれの場合も、ファンドは保有コインを放出し、市場で売却できる状態となる。
イーサリアム(ETH)ファンドも同日にさらに1億5600万ドルの流出となった。5営業日連続の資金流出となる。
バイナンスのハッキングによる被害額は
10月29日、攻撃者がバイナンスの取引所ウォレットから10種類のブロックチェーンにわたって約63億6000万ドルを移動したと、分析会社TRMが明らかにした。資金の大半は約20分間で流出した。
TRMはこのハッキングを北朝鮮のハッカー集団「トレーダートレイター」に関連付けた。この規模は、2025年2月のバイビットで過去最大だった15億ドル相当のハッキングのおよそ4倍。
バイナンスは入金・出金を停止し、「顧客資産は安全」と発表。トークン発行事業者やネットワーク運営者らが27億ドル分の流出資産を凍結済みとTRMは説明した。
1日だけの資金流出は警戒すべき兆候か
金曜日の流出規模はファンド資産全体の約0.7%。
これに類似する流出は10月22日にも起き、投資家が1日で6億3500万ドルを引き出した。その後は10月26日から4営業日連続で資金流入が戻った。
一方で、過去最大規模のハッキング時には売り圧力が一段と強まった。バイビットの流出から1週間後、投資家は当時最高の1日10億ドルの資金を抜いたとETF.comが報じている。その週の資金流出合計は30億ドル近くに達した。
ビットコインは2年連続で10月下落となるか
将来価格への賭けであるビットコイン・オプション契約約110億ドル分も、10月30日に満期を迎えた。ビットコインの本日価格は7万7189ドルで、過去24時間で1.7%安となっている(BeInCrypto調べ)。
トレーダーCrypto Rover氏による月間リターンデータでは、10月のビットコインは現時点で7.3%の下落となっている。2025年10月も3.95%値下がりした。
10月の2年連続マイナスは、過去には2011年と2012年の1回しかない。同じデータによれば、ビットコインの平均10月リターンは26%の上昇。
ファンド保有者にとって、今後数回の取引で金曜日の資金流出が10月22日型か、それとも2025年2月型かが見極められる。











